株野郎の株やろう

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【レビュー】『お金知識ゼロ! 普通の会社員でも株で1億円つくる方法をイチから教えてください』(遠藤洋)

おぅ、株野郎だ。みんな元気かい?
今日は『お金知識ゼロ!普通の会社員でも株で1億円つくる方法をイチから教えてください』(遠藤洋著)について書いていくぜ!

株で1億円つくる方法

著者について

この本は編集者(投資初心者)である犬飼氏と「億越え」投資家の遠藤洋氏との対話形式になっている。なので、両名について書いておくぜ。

犬飼氏(犬ピー)

・出版社に勤める32歳
・お金を増やしたい一心で自らこの本を企画
・株未経験者
・超・慎重派でビビり

友人が自分よりもはるかに年収が高かったり、株をしていることを知り、自らも株を始めようとこの書籍を企画。投資家の遠藤氏にマンツーマンで指導を受け、毎回出される課題をがんばってこなし、半年で100→230万円を達成。

遠藤洋氏(遠さん)

・投資家・自由人
・アルバイトで貯めたお金を元手に株式投資を開始
・26歳で投資家として独立
・投資コミュニティ「ixi(イクシィ)」主宰

未来の大企業になりそうな会社に投資をして資産を築いた投資家。「小型株1銘柄投資」を提唱し犬ピーを優しく(ときに厳しく)指導。

投資手法

時価総額の小さい会社を知識と分析により根拠を持って購入する「小型株1銘柄投資」。1銘柄しか買えない(買わない)ルールだから、買うときにはその会社の将来性をじっくり見極める必要があり、「なんとなく」買うってことがなくなるわけだ。投資家としての能力が自ずと高まりそうな手法だな。

銘柄を選ぶときの条件は以下の通り。
①上場から5年以内
②時価総額が300億円以下
③皆が欲しいと思う商品を提供しているか
④株価チャートが上昇トレンド(1ヶ月の移動平均線が右肩上がり)
⑤創業者長が現役
⑥社長や経営幹部が大株主(経営者と投資家の利害の一致)
⑦高学歴の新卒社員がいること
⑧社員の平均年齢が若い

特に①〜④が大事で、必ずしも全てを満たさなくてはいけないってことでもないらしい。ここまで具体的に条件を出してくれると、銘柄を絞り込めて助かるぜ。

たしかに⑦は、優秀な若者がその会社に将来性を感じ、人生を賭けて飛び込むくらいだから、必ずどこかに魅力があるんだろうよ。

買ったあとは、1日1回その銘柄に大きな変化やニュースがないかチェックするだけ。これならサラリーマンでも無理なく実践できそうだ。

売るタイミングは、競合他社や似たビジネスモデルを持つ企業の時価総額と比べ、その水準の8割くらいに達したらスタンバイ。成長予測よりも伸びが鈍化してきたら売却。まったく同じような会社ってのはなかなかないだろうから、ここ考えるのはちょっとめんどくせーな。

だけど、ここを最初に決めておかないと、いざ株価が上がったときに冷静に判断できず、結果後悔するハメになる気がする。ちゃんと考えておくようにするか・・

ちなみに損切りの判断基準はいくつかあって、この本では直近の安値(よりもちょっと下)を指標にすると紹介されている。上がったときも下がったときも、どちらのシナリオも用意しておかなきゃだな。

その他投資知識

「株の世界には会社の将来に対して投資している人たちと、目先の株価の値動きに波乗りしている人たちの双方が入り混じっている」というのは、よくよく考えたら当たり前のことだけど、大事な気付きだった。

世の中に紹介されるニュースや投資家って「波乗り系」が多いから、世の中の株式投資に対するイメージは、世界情勢や景気に左右されるギャンブル的なもの、ってことになっちまうんだろうな。情報には振り回されないようにしたいもんだ。

その他、証券口座の開き方やNISAなんかについても紹介してくれているぜ。

感想

犬ピーと遠さんの会話形式で進んでいくからすげぇ読みやすい。株ってなんだか難しいそうって思っているやつらには最初の1冊としておすすめだ。情報量が少ないのもGOOD。

チャートや四季報、財務諸表はあくまで小道具に過ぎず重要ではないと言い切ってくれているところも、初心者にとっては救いだ。こういうのが未経験者を株から遠ざける要因だからな。

さっそくおれもこの手法で株を買ってみたくなったぜ。